それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

カイラは総会場の扉を勢いよく開けた。



出待ちをしていたファンのように人がごった返していたが、6人は御構い無しで歩いて行く。



「精霊級結界術式、水剣(アクア・ランス)」



フィーネは結界術式を張ったが、隣にいるゲキでもかろうじて聞こえていたらしい。



他の4人は気づいていない様子だった。



そしてその直後、6人を囲うように剣にみたてた透明な柱が現れた。



もちろん、見えているのは意識しているフィーネとゲキだけ。



今回の結界は水属性で作ったため万が一破られて突入されても、分厚い水の壁で呼吸困難になり、その隙に誰かの術式を喰らって終わるだろう。



別にそんなの張らなくても彼らに近寄っても何もできない、命の危機にさらされるとまで言われているため、遠巻きに見ても近寄ってくるものはいなかった。それでも、万が一の時のためだ。



「無理するなよ、フィーちゃん。」



「大丈夫。大丈夫だから…。」



隣を歩いていたゲキが手を握るとそれを握り返してきた。