それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

案の定、さっきまで優しい、可愛い、おとなしいと思っていたザンは少し震えていた。



「シオン先輩落ち着いてください」



フレアも同様に下手に出ながらなだめた。



「はっ…ご、ごめんなさいです。とりあえず歩いて行きましょう。」



普段見せる温厚なシオンに戻ったが、ザンの中ではフィーネ同様に逆らってはいけない人リストに載せられていた。



「ザンも一緒に歩いてもらっていいかな?皆と喋りながらでいいから。」



「フィーネさんの頼みですし、全然いいですよ。」



笑顔で対処する弟に兄は



「家でもそんなふうに素直ならいいのになぁ〜。」



といっていた。



「とりあえず早く行くぞ。」