それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

なぜ4年生であるカイラが会長、第一副会長じゃないかじゃないかと言うと、ファレリアの指名もあるが、それ以上に自分よりも適任で身軽だということらしい。



「それでは、測定をを行います。

改造精霊級精霊結界、精霊力吸収(ジニー・アブソリプション)」



フィーネが満面の笑みで言うと、精霊結界が発動した。



すると次々と新入生が倒れた。



「今回の結界は徐々に精霊力を奪われます。
倒れた秒数で数値に変換します。

精霊力を奪われて倒れた人、意識がなくなった人からは精霊力は奪われないので安心してくださいね。」



言っていると半数も残っていなかった。いや、



半数も残っていた。



「さすがウェルティフルに合格した皆さんですね。優秀な方々ばかりです。」



この術式は、卒業式の日に王宮で見つけた精霊級術式を憶えておいたフィーネが春休み中に独自に改造したあの術式のリメイク版だ。



その後も次々に倒れ、女子の最後でも4分52秒で倒れた。



「5分経った時点で残っているのは2名。3万を超えたことにより、TS(SSクラストップ)の称号を与えます。」



後半に差し掛かったあたりでフィーネは、これでもかと言わんばかりに繊細な精霊力操作をしていたため、ゲキが読心術(マインドリーディング)最上級術式の心透視読(しんとうしどく)をして言った。


TSというのは、精霊力3万以上の最大上位5人までに与えられる称号で、これといった特権はないが、卒業後の進路には大いに役に立つ。