私はクラン家に生まれたという意味を知ってから、その名誉と誇りを汚さないよう日々努力をした。



夜更かしをして学習してでも学年トップの成績を維持したし



無茶ギリギリの練習のせいか、拒絶反応で一時的に術式を扱うことができなくなって、それでも尚そんな日々を続けた。そのお陰か



一方では様々な属性を扱える天才兄妹と言われ



一方では神殺しと言われる術式を扱う数少ない家の一人として認識された。



けど兄は、私が血の滲むような努力をして得たそれを、天性の才能でモノにした。精霊量の多さも、属性の数も。そのせいか色々と抜けていた面もあったけど…



それもあって、私が10になる頃、21で兄は特攻隊に入り、そこから一年の研修期間を設けて正式に、クラン家の当主になった。



それに伴って私は、より一層影の努力を重ねた。