それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

おでこに手を当てて確認したけど大丈夫そう…なんか更に赤くなってない!?



「先輩、わかってやってますか!?」



少し距離をとってそう聞かれた。



「えっ?いや、こんな時間だし起きてて熱出したかなって。明日は入学式で大変だけど大丈夫かなって…。」



「鈍感。」



僕の言葉を遮ったのは、その一言だった。



「鈍感?」



「はぁ。明日、と言っても今日ですけど、私はこれで寝ることにします。また後で、ザン先輩。」



ため息をついたと思ったら、急に立ち上がって部屋に戻っていった。



なんか、今日は本当に忙しいようだ。



「さて、今日も頑張ろうかなぁ〜。」



マナちゃんにつられてか、僕も部屋に戻ることにした。



「頑張るから。そっちも頑張ってください。フィーさん、兄さん…。」



写真は僕の部屋の、机の上に置いて……。