それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「精霊級術式、風刃」



まさか!?貴族でもないのに、無詠唱で精霊級を!?いやそれより



「なんで二種類も!?」



あの時気づくべきだった。思い出せば、無詠唱転移した時の二人の態度、何より、最初に感じた違和感。



気がつこうと思えばいくらでもあったのに。



「本番はここからだ。」



悔やんでいると、父様の声が聞こえた。



瞬間、僕は更に目を疑った。



「精霊級術式、雷炎剣(らいえんソード)」



四種類目…まして術式の重複発動技術は、ウェルティフル学園でもトップクラスの人間や、国の重役についている人くらい。



「行きます!!」