それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

だがこんな出会いでも、4年経った今では懐かしい思い出だと思う。



なぜかって?



それは簡単。



「何ぼぉーっとしてるの、ゲキ?」



こんなに愛しい存在ができた始まりの日だから。



馬車の中で寝ていたのか、俺。



そしてその馬車が目的の場所についていた。



フィーちゃんは馬車から降りると、案内役をかってでてくれた元学園の先輩の元へ歩いた。



「久しぶりですね、カイラさん。」



フィーちゃんにとっても、俺にとっても、もう先輩じゃない。彼もまた軍の同志だ。



とはいえ今日はお互いそう言う仕事ではないが。