それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「フィーネ・アルマイラ!?」



確実に測定装置が壊れてはいないが使い古されたかのようになっていた。



「まあ、一位はフィーだと思っていましたが、ここまで上げてくるとは…やはりここに連れて来て正解でしたね。」



指先を術具から取り外しながら言っていた。



「私は、あなたの元へ行きますから。」



「待っているわよ、フィー。」



会話から察するに知り合い?



いや、あの時気付くべきだった。



あの温厚なファレリア様がブラックオーラを漂わせて人払いをするほど一生懸命にさせた



「あの子」の存在に…。



俺の中ではますます謎が深まった。



こうして俺は、人生で初めて、この人たちには逆らいたくないと思った。



まあ、その後色々あって今の俺になったし、あの謎も2年になる頃にはなんとなく予想ができた。



でも、少し外れたけどな。