それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

少なくともあの王女様は、地位に甘えることも、甘えさせることもしないんだと気付いた。



だが引っかかったから、最後の一人まで見届けようと思った。



俺の精霊量で壊れない術具の心配をして言った会長が…恐らくファレリア様の差し金だとは思うが…。



確かに隊や軍の中には術具で測れない者もいる。



実際あったことはないけど、タクト様やファレリア様、ラナフレム王国第一国王の…



考えていたその時、



「ドォオン!!」



凄まじい音がした。



気がつくと人も少なくなっていたが、まさか!?



「やっぱりフィーにはダメだったわね。」



ファレリア様がそう言った正面にいた女。