それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

ザンが声をかけた。



今日これまで存在感がなかったけどナルはちゃんとこの場にいた。書記として。



それはもうただひたすらにボールペンを走らせて、書いた資料をまとめてくれていた。



「はーい。それじゃあ先失礼しますね、先輩方。」



ナルは明るく言ったけど、ザンは何か思い出したように言った。



「…フィーさん先に行ってください。じゃないとコピーできないです…。」



少し視線を逸らしながら言われたけど、よく考えたら、私たちが瞬間移動しないとザンが使えない。



いや、術式の対応期間的には使えるんだろうけど、最近であればあるほど精霊力の消費は抑えることができるらしい。



「そういうことならわかった。じゃあ、先行くね。

最上級術式、瞬間移動。」



その直後に、ザンたちも瞬間移動した。