「俺は狙撃系の面接官16人くらいだったと思うけど、フィーちゃんは謎だったし引き入れたかったんだろうね。」



話によれば、この面接は勧誘したい受験者にしか面接官は立ち会わないそうで、逆に言えば希望したところの面接官がいなければそこには入れないのだ。



最もフィーネの場合、容姿でも実力でもどの部署からも人気が高く、今年のナンバーワンだったんじゃないかと言うことだった。




まして、あの特攻隊まで来ていたのだから。


いや、特攻隊は初めからフィーネのためだけにほぼコミュ障なため最低限誰とも接触せず面接官をジャンケンをしてまで出したのだ。



どうやら前に通信術具で言われた準備というのはこのことらしい。



「怖かった…本当に怖かった……。」



しかしながらにフィーネも顔が引きつっていた。彼女もまた、ある種コミュ障で特攻隊気質なのかもしれない。



「と、とりあえず進路は確定だし、戻ろうか。

あと少しのウェルティフル学園生活へ。」



落ち着かせながらゲキは自然にフィーネの手を取り



「瞬間移動。」



フィーネとともに学園へ戻ったのだった。