それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

すると、試験資料を見ていた最前線特攻班特攻隊面接官のタクトは



「学園での成績も、あなたの実力も申し分ありません。

いいですよ。

入隊許可を出しても。」



その瞬間、フィーネを自分の隊や部署に置きたかった面接官(モノ)たちが口を挟んだ。



「だからこそ、この国の為に研究者になるべきだ。」



「いやいや、それなら大臣なり宰相なり其れ相応の役職をもらい上の人間として活躍するべきだ。」



その後も喚き出した面接官たちを、ファレリアが静かに一喝した。



「今黙らないとなると、お望みなら称号と地位の剥奪と国外への永久追放の刑に処しますが。」



ウェルティフルの時のように、誰かに導かれるのではなく彼女自身が自分の未来を自分で決めてほしいという密かな願望があった彼女は、この面接官(ばか)どもには怒りを覚えた。



すると咳払いをしたり目と目の間に火花が至る所で散ってはいるがととりあえずは落ち着いた…はずだ…うん…はず……。