今日は、19となる少年少女たちの一生を決めるといっても過言ではない大切な日。



王宮の一角が特別に解放され、受験者は皆そこに集められた。



ウェルティフルの生徒も何人かいるが、他の学校の生徒も混ざり、他の場所や地域に会場がいくつもあるとはいえ受験人数は5万人を超えるらしい。



そして今彼女たちがいるここは3000人ほどの各学校のトップクラスのみが集まっているという。



としていると、本来はなかなかお目にかかれない一部の若者からは憧れの的となっているルドガー騎士長が前にある台へ登った。



「これより、軍選抜を始める。」



今年の軍選抜はファレリアの希望でルドガー騎士長がここの試験官長らしい。



「まずは精霊量を測定する。

ファレリア様お願い致します。」



「みなさんこんにちは。私は、現女王ファレリア・レイ・ライナ・クラフィネイトです。わが軍へ希望してくださったことに感謝を、そして、その腕を惜しみなく振るって来るださることを期待して、入軍テストを始めます。それでは

我が名はヴィーナスの女王ファレリア。全精霊よ。我が呼びかけに応え、精霊力(チカラ)を解放させよ。

改造精霊級精霊結界、精霊力吸収(ジニー・アブソリプション)」



詠唱を必要としたが、入学式でフィーネが使っていた術式で間違いはなかった。



するとあの時のようにバタバタと人が倒れていった。



そして立っていられたのはフィーネを含め12人だった。