「少女」は再び傅いて礼をした。



「時間を取らせてすまなかったな。今日はありがとう。」



そして彼女は部屋を後にした。



「失礼しました。」



そう言って、扉が閉まった。



そして中では裏口から入って来たファレリアの姿があった。



「いかがでしたかお父様。」



ファレリアとトウロォーの二人が話していた。



「やはり似ておったよ、ファライアに。

お前と同じように精霊量の多さ、優しい雰囲気、そして、一度決めたら簡単に曲げないその意思の強さ。」



「結論はどうしますか?」



ファレリアはわかっていた。そもそも、孤児院で出会ったあの日から。