それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

何も言わずに受け止めてくれたゲキは、食べ終わって正面の席から隣の席へ来ていた。



「誰だって変わるのは怖いと思う。

でも、少なくとも俺は、どんなフィーちゃんでも今と変わらず隣にいるよ。」



知らないうちに膝の上で握っていた左手に、ゲキは右手を添えた。



フィーネがゲキを見ると、優しく笑いかけてくれていた。



「ゲキ…ゲキ…。」



気がつけば泣きながら、涙をぬぐいながらゲキにもたれていた。



「大丈夫、大丈夫だよ。」



撫でられた左手と、添えられた右手に温かさを感じて



「私は、一歩を踏み出してみる。

ちゃんと話してくる。

何かあったらよろしくね、ゲキ。」



少女は決心した。



導かれるがままではなく、あくまで助言を貰い、自分の意思で…。



そうして今は王接間にいるわけだ。