それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

聞かれて口に運んでいた炒飯の手を止めた。



そして口にすることなくゲキに話した。



「まあ、もしかしたら私が私じゃなくなりそうで。」



ふぅーん。と相槌を打ってから話をした。



「俺は会うべきだと思う。」



フィーネは黙って話を聞いた。



「確かに今の自分が変わることは怖いかもしれない。

けど、ちゃんと過去を知って未来の自分に繋げることも、大事だと思うなぁ。

今がよければいいかもしれない。

でも、将来どうしていたいか、後悔しないかって聞かれたら、なんて答えるんだろう。

今を考えるのも大事だけど、それ以上にこれからを考えることも必要じゃないかな?」

優しく言われたそれに、心が軽くなった。



「これからを考えているからこそ、私は悩んでいるの。

もしも過去を知ったら、何かあったら、みんなが、ゲキが、離れて行っちゃうんじゃないかって

一人暗闇に逆戻りしちゃうんじゃないかなって、せっかく手が届いた光を、失っちゃうんじゃないかなって。」