それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

そして出口に一番近い椅子に座って口を開いた。



「ひとつ言っておこう。ファレリア様も国王陛下も、暇ではない。

だからというわけではないが、無駄なことはしない方々だ。」



やはりその話か…



「そんなことはわかっています。ですが、」



そこまで言ってフィーネは口を止めた。



「フィーちゃん?」



その瞬間、何かがプツリと切れた。



「過去を知らなくても、今の私は幸せだし、むしろ昔を知って今を失いたくない。」



その頰には水が伝っていた。



「フィーちゃん…。」



その瞬間、カイラの連絡術具に連絡が入った。