それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

何の確認を取っているのか、彼とファレリア以外分からなかった。



「おそらくその可能性が…。」



すると座っていた椅子から立ち上がりこちらに来た。



「私の名はユーマ・ナイアード。トウロォー・レン・クラフィネイト様、現国王の補佐であり、王宮の責任者代理だ。

よろしくフィーさん。」



差し出されたその手をフィーネが握った。



「お初にお目にかかります。

フィーネ・アルマイラと申します。

本日はお世話になります。」



「国王様は出張中だが、王宮にいる間ゆっくりしていくといい。

私は仕事があるのでこれで失礼するよ。」



そう言って彼は応接間を後にした。