それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「そして

精霊級術式、限(げん)」



マナちゃんの杖も消えた。



『こいつはそのままの意味で、相手が使える精霊の量を制限するものじゃ。』



「一体、どうしちゃったんですか先輩…らしくない戦い方してますよ…。」



マナちゃんは苦しそうで、ザンはもう体に力が入っていなかった。恐らく意識はもうない。



「仕上げじゃ。

精霊級術式、解(かい)!」



これがきっと、縛と対の術式。圧縮した精霊をもとに戻す。



意識をなくしてしまったザンはもう戦えない。


だからきっとファレリア様の術式で守護されているはず。となるとこの術式の標的は一人。



「我を楽しませてくれたこと、感謝するぞ人間!」



マナちゃん。



「きゃーーーーーー!!」



限は解除していない状態で圧縮された精霊だけがもとに戻ったと言うことは、限の能力で制限されたところまで精霊量が減らされるはず。つまり



「精霊量が多ければ多いほど、減るスピードは速く、大量じゃ。

一気に精霊が消え、一気に増えたと思ったらまた逃げていく。

して、人の身でその急激な変化に耐えれるとは、おもえんわ。」