それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「我(われ)が汝(なんじ)ら人に負けては、その名に恥じると言うものじゃ。」



「嘘!?」



「先輩がそんなことするなんて…」



ザンの雷刀を素手で、マナちゃんの衝撃波をひと蹴りで切り裂いていた。



「精霊級術式、縛(ばく)」



そう口が動くと、ザンの武器が消えた。



「なんで…くっ……。」



ザンが急に立膝をついた。一体何をしたの?



「さすが、やりますね…先輩。」



マナちゃんも立っているのがやっとだった。



「これはゲキとやった時に無詠唱でかけた術式じゃ。水精をこの空間から消させてもらったぞ。」



あれっ?圧縮じゃないの?



『圧縮じゃよ。なに、ハッタリじゃ。』



私だけに聞こえるように教えてくれた。