それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

その瞬間、目の前の門が開いた。



そしてこの扉からは、王女というにふさわしい服を身に纏ったファレリアがいた。



「改めましてみなさんこんにちは。」



「「「「こんにちは。」」」」



立ち振る舞いは全員完璧だった。


「立ち話もなんですし、せっかくなので是非王宮内でお話ししましょう。」



そう言って案内されたのは、まあ長い長い赤い絨毯に、広い広い王宮内だった。



「少し応接間に立ち寄るわね。」



ファレリアはそう言って近くにあった部屋をノックした。