私たちは既に、バトルロイヤル出場者の控え室に来ていた。



「マナちゃん、おめでとう。あっ、あとザンも。」



「ありがとうございます!先輩♪」



ついつい抱きついちゃったけど、マナちゃんって本当に天使っていうか、可愛いの!!



「なんか僕、おまけみたいに言われましたよ…。」



「我慢しなきゃですよぉ〜ザン。男ってのはそーゆー運命なんですから〜。」



ナルに助けを求めたザンは、聞く相手を間違えたと言う顔だった。



「にしてもあれだな。まさかフレアが負けるとは…。」



去年同様差し入れが来て、今回は方舟から来たため今シオン先輩がいるわけだけど、心配しすぎてか素の状態が出てしまっている。仕事じゃなければ今頃すっ飛んでいきそうな顔だった。



フレアは今意識を失って医務室にいる。どうやら、急激に精霊力を使ったことによる精霊力欠乏症らしい。



「ウェイドだっけ?が今付き添ってくれてるらしいけど、もうすぐ時間だからね。」



ゲキの言う通り、もうすぐ時間。私の、未来が決まる一戦。