それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

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王宮



「着いたけど、私たちが一番だったみたいだね。」



「一番というか、同時だよ。」



後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。



「カイラ先輩!?」



「おっ、ゲキ坊も一緒だったか。」



ウェルティフル学園3年生徒会第二副会長のカイラ・アオレルだった。



「さっき、みんなで集まるとファレリア様が仰っていましたが…。」



「えっ…俺そんなの聞いて「速いよカイラ君!せめて一緒に行ってくれればいいのに。」



ゲキの言葉を遮って息を切らして来たのはウェルティフル学園書記の3年、シオン・カフィスだった。