それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

3年生決勝(sideフレア)



「ウェイド・ギール、フレア・クォーツ、両選手は前へ。」



僕は、今回も負けないと思って臨んだ学年決勝。



「始め!」



「……最上級術式、三又の火の槍(ファイア・トライデント)」



詠唱しなきゃいけないのは、僕も一緒。メガネをあげて、意識を集中させる…



「我は人のみでありながら神の力を使う者。

思いのままに動く影と、思いのままに動く武器と、思いのままに動ける空間へ、悪魔の力を解き放て。

最上級結界術式、暗闇の世界(ダークネスワールド)」



この術式は、その人の精神に干渉して深い深い闇へ落ちて行く感覚に襲われるようになっている。



干渉するってことは僕もその光景を一緒に見るわけだけど、僕は平気。術者が術にハマっては元も子もない。



「甘いぜ、フレア。」



「何!?」



この術式内で僕に語りかけることのできた、自由になれたのは、指で数えられるほどしかしない。