それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「さすがフィーちゃん。だね。」



優しく笑ってくれた氷の城の王子。



ピキッ、ピキピキッ───パリーン!!



「今年は特に、負けられない理由ができたからね。」



核を狙ってついた一撃は氷の城を崩し、その氷刀の先は、間違い無くゲキの喉すれすれにあった。



「そこまで。勝者、フィーネ・アルマイラ。」



ファレリア様の声で歓声が聞こえて来た。



最後でもあるこの年だけど、武器で決着する夢が叶った気がした。



「また負けたよ。フィーちゃん。」



気が抜けたのか、そう言って意識を失ったゲキ。



「ゲキ!ゲキ!!」



よく考えたら、私が復帰するまで水神様と戦っていたんだ。きっと精霊力が底を尽きたんだろうと思った。



「お疲れ様。ありがとう。」



そう言って、ある場所へ瞬間移動した。