それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

しれっと言った水神様(この方)は、いい神なんだろうけど、どこか性格が捻くれていそうだった。



「じゃあ、ゲキの武器が強化されたのも?」



『ああ、結界術式解除と同時に無詠唱で圧縮した水精を戻したのじゃ。じゃからあれは我の力ではなく、あやつ自身の実力じゃよ。』



少し驚いた口調で言っていた。神ってどんな感じなのかなぁと思っていたけど、思いの外感性豊からしい。



「それより、私をどうしたいのですか?」



今までの雑談はさておき、私は気になった。なぜ、ゲキをあんな風に罵っておきながら、私には同等くらいで話してくれるのか。



どうして私が、あなたの特別なのか。



『今はまだ何もしない。ただ、キラエルの力が弱まっておるからのう。』



「その、キラエルって誰ですか?精戦祭りでもキラエルフェスって言いますし。」



『精戦祭りとは元々、キラエルに精霊力を捧げる神聖な試合だったのじゃ。それが、いつの時代か学生のための模擬戦闘会となった。まあ、本質は変わらんわ。』



すると姿が変わった。正確には、黒髪を眉の上で切りそろえた長髪の10歳くらいに女の子の幻影が現れた。



『今、お前が見ているのがキラエルじゃ。』