「明日から春休みが始まるが、呉々も軍に捕まるようなことはするなよ。

それと、春休み明けのテストはないが勉強をちゃんとしとけよ。解散!」



ソラ・エル・アルフィエーリというここ(SS)の担任は、教師にしては結構軽い人だ。



自身が貴族会会長の孫で、次期貴族会会長ということもあり、貴族階級を持つ人にも恐れず教師として関わっているが、プライドの高いはずの人でも文句は言わない。



一番には貴族会会長だが、それ以上にかっっこよくて、真面目で、上品で、気さくだから。



とまあ、人気が高いのは事実だが教師の中でも結構軽いほうの人というのも事実だ。



彼が解散を宣言すると皆思い思いに春休みをスタートさせた。



「じゃあ行こっか、ゲキ。」



「あ…ああ…。」



満面の笑みでいうフィーネに何か危機感を覚えながらも、その手を握ってしまった。



これが、彼にとって悪夢の始まりになるとは思わずに…