それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

このウェルティフル学園にナルを入れるだろうか?



生徒会メンバーになることを許すだろうか?



一家に一つもらった王妃の武器を与えるか?



「それはどういう意味だ…。」



アスカ家ともなれば、他の私立に入れることも容易い。ウェルティフルでもここまでの力を発揮できているのだから、僕が入学テストを受ける前のように、間違いなく勧誘は腐るほど来ていただろうし、他の学習機関に行けば間違いなくトップだっただろう。



それにここの生徒会というキャリアは他の学校のそれとはわけが違う。



生徒会権限と称した様々な特権から僕の時も、兄さんのときもそうだけど、必ず親の許可が必要になる。



フィーさんはファレリア様が許可したから良かったとか。そして、



「家宝にして使ってない家もあるのに、リクさんを差し置いてナルに渡されたその書物。もう意味はわかるよね。」