それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「俺だって特殊異能力者。風と重力変化のな。」



風まで持っていたとは知らなかった。



まあ少なくとも普通の異能力者とは思ってはいたけどね。



「じゃあ無詠sy「それはできねぇよ。」



だがそれだとおかしい。



「それってもしかして、ファライア様の考案した方の槍斧(ハルバード)じゃない?」



アスカ家に伝わる槍斧なら、斧の部分が凹んだ三日月のはずなのに、こいつの使ったそれは、膨らんでいた。



「だってこれは父様から手渡された書物に載って…まさか!?」



その手渡された書物っていうのは



「兄さんの氷双銃のように、生前、伯爵以上の家に1つ、王妃様が渡されたものじゃないのか?」



その身に精霊を宿していたというのは有名な話で、婚約を反対した一部の貴族を黙らせるため、大量のオリジナル術式を作り、伯爵以上の家に1つ提供したという。



うちは氷の双銃。通称、氷双銃。