「俺を巻き込むことだけはするなよ。」



その一言で、フィーネが閃いた。



「うん、わかったよ。」



最後に歩いてきたファレリアに目配せをして、無詠唱でテレパシーを使った。



『私やってもいいです、生徒会長。
けど、一つお願いがありまして……。』



すると、退場しているファレリアの口角が少し上がったように見えた。



『それぐらい、許容範囲内ですよ。

では後ほど、みんなで王宮の星灯の門(ほしあかりのもん)に集合しましょう。』



フィーネとファレリアなら互いに無詠唱で話すことができるため、無詠唱で中距離のテレパシーをした。



しかし、



「お う きゅ う …。」



半分固まっていた。