特殊異能力者もさることながら、各国のトップはトップクラスだ。



ラナフレムの第一王子は希少な物質変換能力の中でも希少な『対価がなんであっても、どんなものでも創り出せる』という異能力者。



ヴィーナスの二人の王女は、今までに使用できなかった術式はなく、『どの階級のどんな異能でも使用できる』と言われていて、その身に全精霊のどれかを宿しているという。



そしてヴィーナスの次期トップ補佐候補にも、三種類を操ったり、条件付きだが五属性使えたりといった稀な術者が集まってしまった世代という。



そしてその世代は今はまだ子供。どこにでもいるわけではないだろうが、まだ幼いとも言える少年少女たちだ。



ヴィーナス王国は、そんな(特殊)異能力者たちを正しく育成するため、古くより唯一の王立教育機関を設けている。



それが王立最上学習機構ウェルティフル学園。