それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「予選だったんですけど、家柄や兄の存在だけで皆から棄権されてしまったんです。

私は…まだまだ未熟者で、兄みたいに強くなければ、クラン伯爵家にふさわしい人間でもない。

それなのに…それ、なのに……。」



「うん…なんとなくはわかったよ。」



泣き止むまでにどれくらい時間が経っただろうか。



「ありがとうございました。」



その胸を借りなくても大丈夫な顔をしていた。



「僕に何かできるようなことがあったらまた言ってよ。力になれるかはわからないけど。」



ザンは自分がしていたことを思うと少し恥ずかしかった…と思うとアナウンスが入った。



「これより1年生と2年生はリーグ代表戦に移ります。20分以内に各会場へ向かってください。」



二人はAリーグだから、トーナメント一番端の一番最初。