それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

驚いたのは事実。


孤児院にいた頃から実の妹のように可愛がっていた彼女が、自分の手の中から離れていくと知ったこと。



だが彼女にとってはそれ以上に喜びの方が大きく、口元を押さえながら涙が溢れ出してきた。



「あっ、でも私の目標がファレリア様なことは、この先きっと変わりませんよ。」



いつもと変わらない口調で話すフィーネを見たファレリアは、



「もう、私がいなくても、あなたは一人でやって行ける。」



確信して言って涙を拭うと、スッと立ち上がった。



「そろそろ時間じゃないですか?」



ファレリアに言われて時間を確認すると



「あっ…まずい…。」



そう言ってファレリアに手を差し出した。



「一緒に行きましょう、ファレリア様。」



その手を迷うことなく取り、


「瞬間移動。」


をした。



そしてラックから届けられたという手紙は、灰になっていた…。