「あっ、ちょうどいいところに来たね。どうしたの?」



生徒会じゃない彼女ともマナの隣にいる彼女とは皆顔と名前を知る仲だったのだが、ゲキはナイスタイミングと言わんばかりだった。



「実は、兄から精戦祭りについて、ちょっと言われて来たので報告に来ました。」



マナの兄はヴィーナス国軍特攻隊所属のマウ・ラック・クランだ。



「ラックさんが?私の術具には何も来てなかったけどなぁ…。」



そう言うと右手につけてあるブレスレットを確認した。



「何でも、兄はイマイチそれの送り方がわからないらしくて、連絡手段もなく、私に手紙を送って来たそうですよ。

あっ、中は見てないので安心してください。」



そう言って手渡された内容は、彼女にとっては唖然とするものだった。