それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

直接眼を見るのは初めてだったが、今はまだ黄緑色から深い緑色へ降りていく鮮やかなグラデーションだった。



「私の場合は、この瞳がなければ無詠唱、全階級、全能力使用なんてなんて桁外れなことはできないでしょうけどね。」



そう言うと緑だった瞳は中央から黒くなり、瞳全体が覆われると、はっきりくっきりと紫色の紋章が浮かび上がった。



「シュッ・バシャン!!・スタッ」



今の状況を説明しよう。



1.浮かび上がった紋章を見たナルが制服の内ポケットからファレリアめがけて短剣を投げつけた。


2.上から水弾が飛んできてそれを的確に撃ち落とした。


3.撃ち落とした人物、新入生の女子生徒はファレリアの前にフワリと着地した。


「名も告げず、目の前での非礼をお許しください。」



制服のスカートの裾を掴みお辞儀をする様は、紛れも無い貴族の子だった。