それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「大、丈夫…だから。」



膝枕された状態のフィーネは立ち上がろうとゲキの袖を掴んだ。



「今は無理しちゃダメだよフィーちゃん。

お願いだから、ゆっくり休んで。

中級術式、強制睡眠(フォースド・スリープ)」



ゲキははダメ元だけど、おでこに手をかざしてやってみた。



「ゲ、キ…?」


するとあのフィーネがいとも容易く眠ってしまったその光景に、ザンとナルは唖然としていた。



「なぜ、フィーネ先輩がこうもすんなり、『中級術式の効果を受けている』んですか?」



フレアの言葉でピンときたのかザンはやっと口を開いた。



「今年もってどういう…?

フィーさんに何があったんですか??

兄さんの術式で、中級ごときで、やられるあの人ではないですよね!

答えてくださいよ兄さん!!」



だんだん感情が荒ぶるザンを宥めるように、総会場正面出入り口から声がした。



「それは、ゲキさんでは答えられないことですね。」