それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「よろしくね、ナル。」




フィーネはカイとカイラとで混同してしまうそうで、ナルと呼ぶようにしていた。



「本当はそれ、女っぽくて勘違いされやすくて、嫌なんだけどね!でも、許せる人は許せるから、気軽に呼んじゃってくださいねぇ〜。」



ちょっと不思議くんで、かっこいいというよりは可愛い方で、明るい子だった。



「しかし俺らの後継に、ちゃんとした実力のやつ選んでくれてよかったぜ。」



「そうだよね。でも、ちょっぴり寂しい気もするなぁ。」



卒業証書を持ったままのシオンは半泣きだった。



「女の子を、シオンを泣かせましたね。

覚えておいてくださいね。カイラ。」



「えっちょっと…これ俺のせいですか!?

ファレリア様!?」



こう言ったやり取りももう見れなくなると思うと、フィーネも寂しくなっていた。