それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

成績順になっている教室の席は一番後ろの窓側の角にフィーネ、その隣にゲキの為、小声で話をしていた。



「いや…聞かない方がいい。」



内容は教えなかったものの、青くなったその顔を見れば一目瞭然。



想像もしたくなくなるほどのことだったのだろうとフィーネは悟った。



「それでは、充実した春休みを過ごすように。解散。」



先生の話も終わり春休みに入るわけだが、それを待っていたかのようにた学年関係なくフィーネの元へ駆け寄った。



「私をメンバーに!!」



「いいや俺だ!」



「何を言ってるのよ。私が頼んでいるのよ!」



「そんなの知るか!!」



今日この機会を逃すと春休み=本当にチャンスを失うため、皆必死に媚を売っていた。