「花も散り始めた今日この頃、我々4年生459名は卒業を迎えました。」



今年もこの行事の季節となった。



「私たちは、ここで学んだことを忘れることがないでしょう。



そして、これからの日々の鍛錬を怠らず、成長を続けていきます。今日までありがとうございました。」



「4年生代表、カイラ・アオレル」



「4年生代表、シオン・カフィス」



今年の卒業試験では2人の満点合格者が出た為、卒業生代表は二人までならまあいいでしょうとファレリアも許可済みだ。



二人が降りてくるのを、保護者席の後ろにある在校生席の後ろの方で二人は座って見ていた。



「二人ともいなくなるって思うと寂しくなるね。」



「いやいや、気を引き締め直さなきゃでしょフィーちゃん。」



フィーネは半泣きでゲキと話していた。



お互いに無詠唱はできるが、ゲキはテレパシー自体ができないので小声だ。