それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「あれっ…声がすると思ったらゲキ坊じゃね?」




ダンボールの山からカイラの声が聞こえた。



「カイラ先輩?」



すると宙に浮いてこちらまでやって来て着地した。



ゲキとカイラは、両父親の役職上それなりに仲が良かったりする。



兄と弟的な意味で。



「リクが荷物運ぶの手伝えって言うから手伝ったが、結局全部俺の風属性術式じゃねぇか。」



「いいでしょう。その方が早くて楽ですし。」



カイラとリクは昔から幼馴染ということもあり、そのやり取りはとても貴族とは思えないほどフレンドリーだった。



そのやりとりを見ていたフィーネが



「私が瞬間移動で動かしましょうか?」



と聞くと、リクが否定した。



「いくら術式とはいえ、レディーに荷物を運ばせるのはだめだと思いますから。気持ちだけ受け取って、私たちでやりますよ。」



「俺に押し付けるの間違いじゃねぇのか?」



なんか言い合って…一方的に噛みにいっている気がしないでもない、が、フィーネにはある疑問が脳裏をよぎった。