それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「あ、ありがとうございます。」



息を整えて手を取ると、特攻班特攻隊の奥部屋の扉が開かれ



「ルドガー。あとでお話があります。」



と、癒しの?真っ黒な天使の笑み(ブラックスマイル)のファレリアが立っていた。



するとルドガーは青ざめていた。



「は、はい…ただ、息子たちを家へ送り届けてからでも。」



「ええ、構わないから今日中に王接間に来てください。

いいですね」



そして、ルドガーの近くにいたタクトが話しかけた。



「ファレリア様、言われた通りやって置きましたから。」



悪戯っ子のような雰囲気を醸し出しながら言うと、あのファレリアが珍しく他人(ひと)を嫌って塩対応をしていた。



「ええ。ありがとうございます。

ラックも本日はわざわざ出勤ありがとうございました。

それとフィーネさん、帰宅前にお話があります。

馬車に乗る前には見送りに行きますのでそのときに。」



そう言われて彼女は足早にこの場を後にした。