二人が王の間を後にすると、やんわりとはしているが、凛とした声で聞いた。



「私が言っていたフィーとは彼女です。お父様。どう思いましたか?」



国王は迷うことなく断言した。



「あれほどの精霊量で、学園の成績を見れば、確実だろうな。」



「では?」



「私は、彼女がフィーだと信じよう。あとは証拠を集め、会議にかけて認めさせる。」



わかりきった満足そうな顔で、



「では、私は失礼しますね。」



そう言って、彼女も応接間を後にした。



「お前が命と引き換えにして守った彼女を、私は、私の手で助けようと思ったんだが、なんて言うかな?















ファライア……。」