それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

「噂をしたらなんとやらってこう言うことかもね。」



「ああ…そうだな…。」



メインホールに入った直後、ダンボールに詰められた荷物がいくつもあった。



「あれ?フィーちゃんとゲキくんではないですか?」



「「こんばんは、リク先輩。」」



ちゃんと作法に則って挨拶をした。



「一応聞いておきますがこの荷物はなんですか?」



フィーネは念のために確認がてら聞いた。



「生徒会を辞めると、来年から通常寮になりますからね。引越しの準備です。」



「本当に辞めることにしたんですね?」



「はい。」



ゲキが確認したが生徒会は本人の自由でもあるため、ああだこうだと言う気はさらさらない。