「ああ、お前は少しここに残れ。」



国王にそう言われた。



一瞬驚いたファレリアを見逃さなかった国王は



「何、ちょっとじじいの話し相手になって欲しいだけだから、すぐ終わる。」



と言った。



「では、扉の前のルドガーと共に過ごすよう、お願いしますね。後で必ず向かいますから。」



フィーネはゲキと部屋から出たが、



「なんであんなに悲しそうだったんだろう。」



その疑問が一瞬だけ頭に浮かび、すぐさま消し去った。