それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

横並びに歩いて帰ってはいるが、結局全寮制なので、帰るところは一緒だ。



ただ、これも生徒会の特権で、メンバーになれば会宮殿(パレス)と言われる広いお城みたいなところに住むことになる。



フィーネは一人が嫌だということで、ファレリアに頼み込んで会宮殿内フィーネの隣の空き部屋に住むこととなった。



「そういえば、リクさんどうなった?やっぱり生徒会辞めるのか?」



帰り道、突然聞かれたら動揺して足を止めてしまった。



「図星でいいんだな。」



少し意地悪そうな勝ち誇った顔で言われたが、それよりも心配があった。



「それ、誰から聞いたの?」



まだ公表されていないことだ。



もしかして盗み聞かれていたのかなどの心配が頭によぎった。



「大丈夫。1週間前から思ってたから。」