それでも歯車は回っていく1 〜ウェルティフル学園編〜

ーーー
ーー
2年生教室



「あれっ、思ったより遅かったんじゃない?


フィーちゃん。」



フィーネが教室に瞬間移動すると教室で先ほどの男子生徒が待っていた。



「ゲキ?待っててくれたんだ。」



ゲキと言われたのは、ゲキ・アレクシア。



フィーネと同じ2年で同じクラス。



紫よりの青い瞳で黒髪の直毛ショートヘア。性格はまあ…ナルシスト?にあたるところもある。



「別に、寮まで一緒に行こうって約束だしね。

それに待ってるくらいなんてことない。」



「待ってて、すぐ帰る準備するから。」



フィーネはリュックに教科書ノートその他丁寧に諸々詰め込んでいく。



「よしっ。帰ろっか。」



わざわざ歩いて行かなくても、瞬間移動すればいいのだが、こういうのも悪くないだろう。というゲキの提案で、1年生の秋にはこんな風に二人で帰っていた。