「因みにフレア以外、全員無詠唱で術式発動が可能です。

あっでも、精霊級術式は全員使えますよ。」



三人がなんてことない顔で紹介しているが、生徒は騒ついた。



無詠唱なんて、軍のトップでもそう簡単にできるものではない。



それを学生が出来てしまうと言われては、自分は当たらなくてよかったと思う者や、なんて人に当たったんだろうと運の悪さを恨む者、自分も戦ってみたかったと思っている者など多種多様な考えが会場内で渦巻いていた。



そしてそんな場内に、四人の学生が入って来た。



フィーネは凄まじい歓声に迎えられて、耳を塞ぎたくなったが、そんなこともできず、我慢するしかない。



そして四人が四角に立ち、同時に観客に礼をすると、少し静かに…なった…?



「生徒の手本であり憧れでもある生徒会メンバー、今年もちゃんと各学年のトップに立ちましたね。」



落ち着いたトーンでファレリアは話した。