「そんなこと言ったら、俺だって無詠唱の特殊異能力者なのにフィーちゃんに負けたんだよ。

無詠唱だから勝てるなんて保証はどこにもない。

それにお前は学園で唯一の闇属性の使い手だろ。

3人にないものをお前だって持ってんだよ。」



頭をクシャッとされて涙を止めるのに一苦労したという。



「僕…頑張ります。

怖いかもしれないけど、やれることはやって来ます。」



その目はもう、迷いなんてなかった。



「では司会なので先に行きましょうか。」



「頑張れよフレア、フィーちゃん。」



「頑張ってね、フレアくん、フィーネちゃん、ザンくん。」



そう言って3人は控え室を後にした。



「俺だけ…応援されなかった。」



ショックを受け人もいたが、フレアは構わず残りを食べだした。



そしてその数十分後、学年優勝者によるバトルロイヤルが開始された。