結局私は春野に腕を引っ張られて体育館まで来てしまった。


あぁ、でもここ来ると懐かしい感じ。
付き合いたての頃なんかはよくここに来て昴くんの活躍する所見てたっけ...


「こっちこっち!」

春野が呼ぶ方に行く。

すごい、こんなにここ眺めよかったんだ。
ここよく人はいるから来れなかったんだよね...

「あ、ほら、始まる!」




ピーッ____

ジャンプボールから始まる。

背の高い後輩かな??
うちの学年ではなさそうな子が後ろに飛ばす。

それはなんと昴くんへのパス!
昴くんがキャッチしてドリブルで進んでいく。

すごい、くっついてくる敵なんて
どうってことがないかのようだ。

そして、そんなすごい昴くんを厳重にディフェンスしているのは敵2人。

バスケは5人ずつでやるもの。
だから、味方に1人余りがいるのだ。
いわゆる、
ディフェンスの付いていないフリーの人間!

そのフリーの人はちょうどゴール下にいる。

昴くんはその人にバウンドでパスを出した。
その人は上手くキャッチしゴールを決める。


「「「「「「「きゃぁぁぁああぁぁああ」」」」」」」

黄色い声が飛ぶ。




すごい......連携プレーだ。。


あの頃から変わらない作戦...
未だにこの作戦に引っかかるんだ...あの学校。



そして、その後何本か昴くんが決めて
4クォーター全て終了。

私の学校が勝利した。