翌日兼戸はお迎えには来なかった。


そりゃー昨日の今日だしそんなものだろう。


今日は12月19日。


あー、あと5っ日でイヴか
クリぼっちかぁっ!!!


ママも仕事だろうし…



なんてことを考えながら
私は
早くに家を出てゆっくり通学路を歩いていた。



学校もいつも通りに流れていった。
唯一違ったことといえば
兼戸とあまり話さなかったこと...

それに...
昴くんを一度も見かけなかったこと
かな。


「てかてか!そーいえば
今日昴くん休みだったんでしょ~?!」
「らしいよ~」


「今日朝からいないよ~」
「多分、昨日のことで来れなかったんじゃない?」



のような会話が夢杏の耳に聞こえる。

今日、昴くん休みだったんだ...
でも、私のせいなの?
それはおかしいよ。

だって悪いのは昴くんじゃん!!

そのくらい、自覚してるでしょ......


そう思いながら夢杏は1人で帰路へ着くのだった。